クマシエル
両手利きの世界
2015/11/28 11:30
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今日は少し左手と右手と脳の話をさせて貰いたいと思います!
この世の殆どの方は右利きで、他に左利きの人、右手も使えるよう矯正して両手利きにした人がいると思いますが、ごくまれにですが生まれつき両手利きの人がいるのです
両手利きってどんなイメージですか? クマシエルが昔そうだった話をすると、大抵の人は「いいですねえ! 便利そうで」と言いますが、全然そんな事ではありません 天然の両手利きというのはクマシエルのような場合だと誤作動の連続で、あのまま大きくなっていたらもしかすると右手用の世の中を生きる左利きの人よりも困難が生じる人生だったかもしれません
両手利きだったクマシエルは小さい時、自然と両手にクレヨンを持ってそれぞれに塗ろうとしてはみ出してぶきっちょさんの烙印を押されていました 左手にコップやフォークを持って右手にスプーンを持ってとどまる事なく食べていると幼稚園の先生に「ゆっくり食べなさいね、落ち着いて」と注意されたり、注意されないように片手ずつ動かそうとしたら頭が機能停止してぼーっとして食事が止まり、また先生に見張られたりして嫌でした ある幼稚園の先生に自閉症呼ばわりされた事もあります 小さくてぼーっとしていたので分からないと思って言ったのでしょう なめられたもんです、クマシエルは別に並みの知能なので自分への非難を分からないはずないと思うんですけどね 障害児クラスを見学させられた事も
それと、自分の中で右手左手の区別が無いせいで右左どっちというのに小学3年生ぐらいまで混乱していました そして字を書く事での問題もありました これが最大かも? 鏡文字といって、左右逆になってしまう平仮名の群れ
果たしてクマシエルは障害児だったんでしょうか? 違います! 今となってようやく言い切れるようになった事ですが、全くそうじゃありません!!!
実は昔は今程子供の脳の発達や問題への研究は進んでいませんでした なので、自閉症と言った先生も物知らずの当てずっぽう女で、大概の大人にとってクマシエルはぼーっとしてたり変わったとこのある子ぐらいの認識でしかなかったし、母は鏡文字をネタにクマシエルをからかうぐらいで一般の人には病気かと疑う程の浅い知識も無かった時代でした
ま、そのお陰でクマシエルにとってはいいように作用したところもあったのです! 大人がみんなエセ知識も無かったのでただの左で持つか右で持つか混乱したありふれた幼児への対応で、右手だけに持つようにいつも教えてくれました そのお陰でやがてほぼ右利きになり、混乱もおさまったのでした
しかし、以上のような事の真相を、更に深い真相もクマシエルが解明するに至ったのは、その後長い年月が経ってからの事でした
クマシエルは大学卒業後、夢を追う為のフリーター生活を経て、今の職業の資格『言語聴覚士』になる為に専門学校に入ったのですが、そこでかなり専門的に脳と運動機能の関係、脳の発達について学んだ事で、ようやく自分の両手利きに関するあれこれが理論的に解明する事が出来ました その結果今では両手利き、少なくともクマシエルのような天然の両手利きについては密かに1番の専門家だと自負していたりするのですが、需要は殆ど無さそうですね(笑)
簡単に言うと、クマシエルの両手利きは脳の発達が未熟な段階が引き起こした事例なんだと思います! クマシエルの知能は並みでしたので、多分ADHDではあるかもしれませんがね
そんな訳でこの頃はたまに左手を遊ばせてあげるようになりましたよ 左手ではさみを使ったり絵や字を書いたり その時は右手も何かしら動かしていますね 相変わらずぶきっちょですが、何か楽しい時間です



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