お母さん、

貴女は、時にモラハラ夫を、かばい続けた

三人の成した子等のために

絶対愛を、一貫して 貫いた

夫唱婦随 で、足らざる夫を、社会的に大成功に導いた、お母さん!

子ども等は、父親を理解不能だったが、

その父親は、アスペルガーという、高度な知性を持った、知的障害者 だったからだ。

社会的に大成功できたのは、妻のお陰である。
理由なき、父子の間の齟齬は、長年に渡ったが、特に、思春期の子ども等には、

非常につらい経験だった。

理由なく、突如として、怒りまくり、罵声を浴びせて、その日常の食卓は、緊張に満ちたものだった。

しかし、お母さんは、【お父さんは、言い方が、表現が分からないだけなの 】

と、夫を、子等の前からも、徹頭徹尾、擁護して、かばい通した。

 並の女性に、不可能な事である。

  今では、子等も、成長を遂げて、

 父親を、理解して、受容できるようにはなったが、

痛手として、長女は、中学三年で誰にも言わずに、自ら、大学病院の精神科を訪れている。

ノイローゼ、と診断されたのが、初めて病名が付いた時期。

次に、神経不安症、、神経のアンバランスから来る過食から、糖尿病となる。


 あげくの果てに、重大な、躁鬱病となり、

いまでも、病自体に苦しみながら、生活している。

 そんな長女が、父親からの盾になったお陰で、

次女、四女は、幸福な家庭を持つに至った。

 三女は、交通事故で早逝した。


  今では、黄泉の国に居る、父母。

 父母の幸せを、願うばかりの長女だ。

いまでは、二枚の遺影を、近近と、間近に置いて眺めながら、毎日を暮らす。

  お父さん、お母さん、と話し掛ける

    日々を、病と闘いながら、

   
   長女は、健気に、暮らして いる 。