スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

朝に焼ける。

夜が明けくる。

耳朶がジリジリと寒気に炙られて、まるで取れてしまうのではないかと云うほどに傷んだ。
手先の感覚も似たようなもので、末端神経の悲鳴が聞こえるようだった。
わずか白んでいた夜の世界は、瞬く間に色彩を取り戻していくように、新たになっていく。
世界がまた、静寂の産声を上げていく。色を以って、それを知らしめていく。
地平線に滲む朱はその血潮に等しい。
呼気は空中で姿を現した。吸い込んだ酸素のみずみずしさよ。
天中に煌めいていた星の影は焼かれて追いやられて。

夜に思いを馳せながら、ゆっくりと目蓋を落として。

冬の日の数を指折り、來たるらいじつに怯える。











************
春が来るのは嫌いで春になるのは好きで。
冬が殺されていくのが、何よりも、嫌いだ。

無題

怒りに震えて泣いたことなどそうそうなかった。
オバマ大統領の広島訪問が現実味を帯びてきている中で、米国報道官が記者から「この訪問は謝罪と受け捉えられるのでは?」といった主旨の質問が投げかけられた時、報道官は、呆れたようなまるでおいおい何を言っているんだとも言いたげな表情でそのようなことはないと否定した。

純粋な怒りしかなかった。

かの国において、いまだ原爆投下は戦争を長期間させることのないようにとられた措置であり、正当化されていることも当然知っている。

けれども。
けれども、
あんまりじゃないか。
原爆によって命を落とした方、今尚後遺症に苦しむ方々、苦しんで、苦しんで亡くなっていった方々が、これを見てどう思うのか。
惨たらしく死ぬしかなかった彼らに。



あまりにも、あまりにも身勝手だ。
これが戦争なのだと、そう頭では思いつつ、しかし内腑で業火が治ることはないのだろう。
鎮火することはもうないのだろう。



謝罪のない鎮魂が、あり得るわけがない。

花柄

雨の日のダンスは楽しい。
ふりふりのスカートはずぶ濡れで足に絡まるだけ。色を強めた花柄が美しいけれど、まるで血濡れのような足にも見えた。

まま。ねえ、まま。

素足のままではアスファルトは痛いのだと、今日知りました。
足の指の間に挟まる小石の醜いことも、今日知りました。

木香茨の花の匂いが噎せ返るくらい雨の匂いと混じり、世界は狭い驟雨の中で終わりを待っている。
だからダンスをするの。
重たい花柄のスカートを乱暴に振りまわして。乱れて。香りに混ざるように、世界になじむように、タップを、ステップを踏む。
まぁま。
まだそこまで行けない私を迎えにはこれないのね。




BGM Cocco 花柄

初出ツイッター2013/05/15
お気に入り

久々ですが



唐突ですがHTML5が廃止されることによってCSSの一部のタグが廃止されるようなのですが。
あれ。えっ。およよよ、と。なって。

エムブロさんのお知らせ、最近一切動いていないのでどうなっているのかなぁと思ったんですがどうなるんだろうか。
サイトともども困り果ててしまうと思うのだけれど、どうしたものか。

ねえ。

あれから、もうそろそろ10年経ちます。
私達は、今日新しい家族を迎えます。

ねえ、りりー。
私達は、ずっと淋しかった。あなたがいない10年、ずっと哀しかったの。
今でも、それは変わらない。ずっと変わらない。
でも、一区切り、ようやっとつけたよ。
さみしいねって笑えるようになったよ。



愛してる。りりー。
あなたに与えてもらったものを、また、繋いでいくよ。



うちの子たちはみんな人懐っこい子ばかりだったけど、今度の子たちはそうはいかない。
だから、めいっぱい、愛するわ。
めいっぱい与えてあげることしかできないから。



愛してる。りりー。
何よりもあなたに幸福を貰った私より。















まだ、涙はでてしまうなぁ。
前の記事へ 次の記事へ