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花束

あげよう あげよう 花束を

君に似合う 最高の花束を



-花束-




これはまだ幼い頃の話





1人になった



友達はもう夕方だし帰ると行って足早に帰っていった

公園でゆらゆら揺れるブランコを見ながら僕は帰ろうか迷っていた


別に帰っても帰らなくてもいいのだが

なぜか帰ろう、と思いつつも足が進まずゆらゆら揺れるブランコを僕はベンチに座って眺めていた


その時

「オィ…」

と横から声がしたから僕は横を向いた


僕に声をかけたのは僕より少し小さいくらいの男の子で色で表すと……黒な感じ

「僕に…なにか用?」


僕はその男の子に聞いてみた


「…」


男の子は黙ったままじぃーと僕を見ている


僕はどうしたらいいのだろうかと思っていると男の子は僕の目の前に片手見せてきた




「……花…?」


と聞くと男の子はもっていた花の束を僕の胸に押し付けて走っていった




残ったのは
僕と小さな花束


僕は小さな花束を両手でしっかりと掴んだ


花は下に沢山咲いているシロツメクサでとても純白で綺麗だった

黒い感じの男の子に純白のシロツメクサ…か…


もうそこに男の子はいないけど

「ありがとう…」


僕は小さくお礼を言った














「で?」


「へ?」


「んで、オメェはその花束をその後どうしたんだヨ」


「もちろんもらったまんまお家に持って帰って花瓶に水入れてお花を飾ったよ、枯れるまでね」


「そうカ」








今思えば男の子…ムヒョに似ていたかも




そう思うと

昔花束をくれたあの男の子がムヒョだったら良いなと思う僕でした。


「オィ、ロージー!」



「なっなに!ムヒョ」














あげよう あげよう 花束を

白く純白な シロツメクサを


君にお似合いな 花束を


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