帰り道、男の子の服を着た私と、隣の席の男の子。
いじめられっこの私を見てくれるなんて、おかしな子、と。
「飴、食べる?」
男と女ができ始める年齢で、一緒にいてくれた子。
何年か後には、目も合わさなくなってしまった子。


来年は、成人式。
友達のいない私が出席する理由は、
好きとかそういうんではなく、ただ、
久しぶりに、「君」と呼び続けたキミを見たいから、とか。

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